【西日本野菜(四国地方産)】有機又は自然農法赤玉ねぎ 約600g

【西日本野菜(四国地方産)】有機又は自然農法赤玉ねぎ 約600g ■容量:約600g■生産者:宮下さん、他(香川県)、他※栽培期間中、化学合成農薬、化学肥料を一切使用せず、 自然農法で育てました(無農薬・無化学肥料栽培)■配送方法:常温(冷蔵商品との同梱可)※5月〜10月頃の間は、冷蔵便でのお届けとさせていただきます 商品価格・容量・生産者の変更、欠品について ※生産者、容量、価格を表示しておりますが、天候等により若干の変更となる場合、または欠品となる場合があります。この場合、商品価格の変更、キャンセルの処理をさせていただくことがありますのでご了承くださいませ。ご期待に添えられるよう生産者さんともども努力いたしますが、自然のものですのでどうしようもことがございます。ご理解いただけます様宜しくお願いいたします。 〜宮下さんとの「鹿児島・出張報告」より〜 2008年夏、弊社の仕入れ担当者がある生産者さんを訪ねて鹿児島県に出向く 機会がありました。ちょうど同じ時期、宮下さんが宮崎県のある農業試験場 からの依頼を受け、講習に行かれるということだったので、お互いの 訪問先に弊社担当者と宮下さんとで一緒に行くことになりました。 そのときの出張報告の中に、宮下さんの人生哲学の一部をかいま見る ことができますので、簡単にご紹介します。 ※MOA担当者宮島氏、生産者の寺原さん、西村さん、久木留さんも同行。 「野菜の評価は、『味』である。それも、自分が 美味しいと思うかではない。人様がどう思うかだ。」 今回の宮下さんとは、らっきょうの生産者「霧島食品工業」、宮崎の農業試験場、その他、各地の生産者さん巡りをしてきました。宮下さんは、とても勉強熱心な方で、各訪問地では積極的に質問し、また、自分の農業スタイルが他の方の参考になればと、各地で熱弁をふるっていました。 「霧島食工業」の「らっきょう工場」視察では、自らも中国の「らっきょう漬物工場」を視察に行ったこともあるため、それと照らし合わせて激しく質問を繰り返してしていらっしゃいました。 出会う方に宮下さんが、力強くおっしゃっていたことは、「ただ、無農薬で作ったからと言って、お客様が買ってくれるというのは、生産者の奢り。まず、一番はおいしいとお客さんが言ってくれることが大事。生産者が美味しいと思うかでない。それもたった1人のお客さんが評価してくれるんではダメ。自分の考え方は『野菜の評価は味で決まる。』ということ。  野菜が出来上がったら、まず分かる人に食べてもらい、意見を聞く。「JAS認証団体」にも、もちろん無償で送る。東京丸の内のホテルの総料理長にも送る。一般の客の評価は?、専門家の評価は?、シェフの評価は?など、角度を変えて意見を求める。『高い』と言われれば、売りやすい価格に変える。値段は生産者が決めるものではない。販売してくれる側、お客様が決めるものだ。生産者の使命は、『おいしいもの』を作る一点あるのみ。 真剣に取り組めば結果は必ずついてくるものだ。」 話を聞く方々は、自らの体験談を語る宮下さんの言葉に驚くと同時に、大きな感銘を受けていたようです。 らっきょう工場にて、質問する宮下さん(右) 「宮下流 『野菜の評価』」を熱心に説く ある生産者さんの畑を訪ねて、土の状態、畑の状態を観察。 「気付いてみれば、回りは『知恵』ばかり。  感謝あるのみ。」 「どっちを見ても、先人の恵に生かされている。  有り難い、有り難い。」 今回の産地視察旅行の中で、せっかく「鹿児島に来たのだから」と、少しは観光もしようということになり、鹿児島では有名な観光地、西郷隆盛の洞窟や私学学校跡、磯庭園などへも宮下さんをご案内しました。宮下さんは、大変興味深く、熱心に見学をしていらっしゃいました。少し磯庭園(仙厳園)でのエピソードをご紹介します。 磯庭園(仙厳園)は、19代島津光久が別邸として建築し、桜島を築山に、錦江湾を池にみたてた借景の雄大さで知られています。入場すると、宮下さんは、資料館には入らずに、庭園の中を歩き回り、腰をおろし、『松の木』について語り始めました。 「松の木の枝の先はつんと上を向いている。天ばかり向いているから、自分の体がねじ曲がっていることに気付かず、自分がとても不格好な姿になっていることに気が付かないのだ。」 そして、梅の木を見つけるや、走り寄り「ほれ、見ろ、こうして梅の木の若葉はツンと天を向いている。だから胴体の木は、あんなに曲がっとるんだ。」 「竹や杉、檜などは枝先の葉はちょこっと下を向いとる。自分の姿を、足下を、しっかりと見ているから、まっすぐ天に向かっていけるのだ。」 傍らに積まれた石垣を見ては、また、「石垣は10年、50年の時間の経過と共に、形や向きが変化しながら仕上がりが落ち着いてくるもの。その間に崩れることもあるかもしれないが、屋敷の内側には崩れても、決して外に向かって崩れることのないように、考え抜かれて組み立てられている。外に崩れては他人様に迷惑がかかる。それだけはあってはならないと組まれている石垣を見れば、農家も同様。人様に迷惑をかけないように、10年50年先を見据えて考え方を反省していく姿勢を見せなければならない。」 宮下さんは、熱心に語り続けました。そして最後に、 「気付いてみれば、回りは『知恵』ばかり。感謝あるのみ。」「どっちを見ても、先人の恵に生かされている。有り難い、有り難い。」とおっしゃいました。 宮下さんの語った、「松の木」のこと、「石垣」のこと、自分の足下を見ながら、他人に決して迷惑をかけない生き方をするという宮下さんの人生哲学には、話を聞いていた回りの人たちも、「この人は間違いない、この人のものなら、美味しいはずだ。」と、しきりに頷いていました。 〜宮下さんの畑を訪ねて〜 同じく2008年6月の頃、弊社の担当が、宮下さんの畑を訪ねました。 この時期は、さつまいもの苗の植え付けに忙しい頃。 宮下さんは、忙しい合間をぬって、畑に案内をしてくれました。 聞いてくれる者があれば、何時間でも話をしてくれるのです。 話を聞くにつけ、こんな生産者は日本広しといえど、そうはいない、と思えます。 宮下さんの話は、心に深く響きます。 宮下さんの畑には、一面のさつまいもの苗畑が広がっていました。 聞けば、一部の苗は宮下さんが育てるものの、苗の大半は、販売用の「苗」として全国に出荷されるそうです。 実は、宮下さんの作るさつまいもが美味しいので、他の方から、「苗を分けてくれないか?」という依頼を受けて苗の販売が始まったそうですが、なんと、今や、苗だけで何十万本も出荷するそうなのです! 何も宣伝していないのに、口コミだけで広がった、宮下さんの苗。 やはり、宮下さんの苗で育てると、さつまいもの味が違うらしいのです。「苗も品種が決めてなんじゃないよ。味が決めてなんだ。」と宮下さんは語ります。 有名な徳島県の「鳴門金時」なども、実は宮下さんの「坂出金時」の苗を使っているものも多いのだとか。 6月〜7月の間は、何人ものお手伝いをもらって、出荷作業に追われるそうです。「しかし、もうこれ以上は無理だね。体力がもたないよ。」と、宮下さんは笑います。 この苗の引き合いの多さを見ても、宮下さんの農産物が、高く評価をされているのが分かります。 宮下さんの農産物はおいしい。それは、宮下さんの「学びの心」と、周囲への「感謝の心」に裏打ちされているものだと思います。宮下さんと話をすれば、それがよく分かります。 宮下さんと奥さま 宮下さんもこの時期は、1日中畑にいます。 さつまいもの苗最先端の「有機農業」を実践する宮下さんの 「農業哲学」は、感謝の「心」と学びの「心」。 「洞爺湖サミット」での食事会では、 宮下さんの玉ねぎが使われました。 香川県坂出市、瀬戸内海の海辺に面したこの土地で、宮下さんは、30年以上前から、化学農薬・化学肥料を使わない有機農業を続けていらっしゃいます。 当時、農薬の害で健康を害する仲間を目にしたことで、農薬の恐ろしさを直感的に感じ、以来、回りからは「変わり者」と言われつつも、自分の農業のあり方を模作し、試行錯誤を繰り返してきました。自分の農産物を食べてくれる人々への「感謝」の心を忘れずに、安全な農作物を作るのはもちろん、「味」 に対する妥協をしないのが、宮下流の農業哲学。「美味しいと喜んでもらえなければ、販売する価値はない。」と宮下さんは語ります。  宮下さんは、さつまいも、人参、玉ねぎ、レタスなどの他、みかん、レモンなどの柑橘類を全て無農薬・無化学肥料で栽培、かつ「有機JAS」の認定を受けており、今では、有機農業界で「師」とあおがれるほどの存在です。香川県のみならず、他地方の農業関係者も宮下さんに学びたいと、宮下さんを訪ね、また講習などの依頼が後をたちません。また、自分でも精力的に講演会に参加したり、産地を視察するなど、向上心の固まりのような方です。 2008年夏の「洞爺湖サミット」で、各国の首脳をもてなす料理の材料には、この宮下さんの「玉ねぎ」が使われました。基本的には地元の材料を使われるはずでしたが、遠く離れた香川の地からの輸送を要請されるほど、宮下さんの農産物には大きな価値が認められています。 宮下さんは60歳を超えても、今なお、勉強・研究の毎日です。 「洞爺湖サミット」に使われた宮下さんの玉ねぎ

販売店:自然食品のたいよう

¥347 送料別
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