歌川広重『神奈川(台之景)』木版画

歌川広重『神奈川(台之景)』木版画 商品の詳細 作品名神奈川(台之景)作家名歌川広重技法 木版画額寸44×37cm絵寸30×19cm 新品 額付 用紙:越前生漉奉書・手摺り 復刻版4・神奈川(台之景)  川崎から十粁で神奈川宿である。街道はゆるい丘陵へ続く。画題は、「台之景」とあり、街道に軒を並べる茶屋、茶見世の客引き女が旅人の袖をひいている。この有様は一九の「膝栗毛」に「実は片側に茶店軒をならべいすれも座敷二階造、欄干つきの廊下棧などわたして、浪うちぎはの景色いたってよし、茶屋女「おやすみなさいやぁせ、あったかな冷飯もございやぁす・・・・・・」。とあるそのままの絵である。江戸を立って神奈川泊りは楽旅の一日の行程だったという。昔はこの街道近くまで海がせまって船着場であった。その海を左手にひろく見せ、遠く磯子、金沢のあたりを遠景としている。海上には帆の舟、近くは大伝馬船や幾艘かの釣舟が静かな海に浮かんでいる。全体の構図が品川の図に近いが、江戸から離れた野趣豊かな街道風景画捨て難い。こうした静かな漁村に江戸三百年の夢を破って黒船が来航、神奈川は横浜港へと発展したのである。 この図にも異版がある。構図のとり方は大体同じであるが、全部描き替えたものであって、雲、遠景、人物、樹木、人物、船、水平線の高さなど、すべて異なっている。大抵の場合、」初版がすぐれ、異版の方は劣っているが、この絵に限り或いは異版の方に落ち着きがあるように見る人もいる。しかし」y祖版の人家の藁屋根の描写は保栄堂版一流のもので、その点この異版は調子が全く異なるものであるから、これ一枚がこの揃物に混入したとしたら、保栄堂版の統一した調子は壊れてしまう。なお、この神奈川は、鶴喜と合板でなく保栄堂単独の出版となっている。東海道五十五枚中、合板の作品は日本橋、品川、程土ヶ谷、戸塚、鞠子、藤枝、日阪、袋井の十枚だけであり、岡部の一枚は鶴喜だけの印である。 他の◆歌川広重◆作品を検索東海道五十三次 安藤広重 風景画 うたがわひろしげ

販売店:アート静美洞

¥8,400 送料別
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