マイール:歌劇「コリントのメディア」全曲 映像世界初収録[2DVD]

マイール:歌劇「コリントのメディア」全曲 映像世界初収録[2DVD] 最近、その作品の復興が著しいシモーネ・マイール(ジモン・マイール、1763-1845)。彼はドイツで生まれ、神学を学んだ後、イタリアに留学しベルガモ大聖堂の終身教会学長となり、同地の音楽界の中心人物となった人です。生涯に約70曲のオペラを作曲しましたが、その作品はほとんど忘れられていました。この「コリントのメディア」は1813年にナポリで初演された作品で、当時大変な人気を誇り、彼が生涯を終えるまでは、ヨーロッパの主要な劇場で何度も再演されたという記録が残っています。ギリシア神話に登場する魔女メディアの物語は多くの芸術家の心を捉え、マイールと同時代の作曲家ケルビーニも、同じ素材でオペラを書いています(ケルビーニは歌劇「ロドイスカ」でもマイールと同じ素材を使っています)。わが子を手にかけるというその残忍さと、そしてその奥底に潜む愛と力の拮抗関係は、確かに興味深いものがあります。ノイエンフェルスの演出は、この作品を現代的なスリラーと位置づけ、残忍な場面を交えながら、力に対する渇望を鮮烈に描きだします。ここで猛女メディアを演ずるのは、注目のソプラノ、ナージャ・ミヒャエルです。彼女はあの「凄すぎる」サロメで少女と成熟した女性の端境期に発するエロティシズムを見事に歌いあげましたが、ここでも、得意のコロラトゥーラを生かし、夜の女王を更に強烈にしたかのような激しいアリアを歌います。ヴァルガスのジアゾーネは、その優柔不断さが裏切りにつながってしまうのだな・・・と納得させてくれる素晴らしい歌唱で、そのほかの出演者も文句なしの歌を披露します。ボルトンは、いつもの如くオリジナル奏法を取り入れた軽快な音楽作りで、この作品が古典派のものであることを再認識させてくれるのです。 出演:クレオンテ…アラステア・マイルズ(バス)/エゲオ…アレック・シュレーダー(テノール)/メディア…ナージャ・ミヒャエル(ソプラノ)/ジアゾーネ…ラモン・ヴァルガス(テノール)/クロイサ…エレーナ・ツァラゴワ(ソプラノ)/エヴァンドーロ…ケネス・ロバーソン(テノール) 他/ヴァイオリン…ユリア・ドイザッカー/ハープ…ジョイ・スミス/バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団/アイヴァー・ボルトン(指揮)/ハンス・ノイエンフェルス(演出)/アンナ・ヴィーブロック(装置)/エリーナ・シュニッツラー(衣装)/ミヒャエル・バウアー(照明)2010年ミュンヘン ナショナル・シアターライブ収録/収録時間:151分+48分/音声:《DVD》ステレオ2.0/DD 5.0/《BD》ステレオ2.0/dts-HDマスターオーディオ5.0/字幕:伊(オリジナル・ヴァージョン)、独、英、仏、西、日、中、韓/画面:16:9/REGION All(Code:0)/《DVD》片面2層ディスク/《BD》・二層50GB 1080i FULL HD

販売店:ナクソス ミュージックストア

¥7,750 送料別
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