スピリット・オブ・セントルイス清水大輔作品集 vol.1 The Spirit of St.Louis〜S.D.Works vol.1

スピリット・オブ・セントルイス清水大輔作品集 vol.1 The Spirit of St.Louis〜S.D.Works vol.1 ■その他「清水大輔」作品収録CDはこちら! 「セレブレイト」のような華やかなナンバーから、「ネクスト・エンジェルス」のようなハートフルな響き、さらには「仲間たち」が描き出す吹奏楽ならではのドラマチックなサウンドまで、まさに「吹奏楽の楽しさ&面白さ」を集めたら、こんなアルバムになる!って感じの1枚です。なぜか懐かしくもあり、でも、めちゃめちゃ新鮮で刺激的な清水サウンド!海外の作曲者以上に、今、一番注目しておくべき人かもよ。-------------------------------------------------------------▼CDブックレットより▼-------------------------------------------------------------■「吹奏楽の申し子」清水大輔 【by:富樫哲佳(音楽ライター)】------------------------------------------------------------- 笑われるかも知れないが、≪セレブレイト≫を初めて聴いた時、ちょっと泣きそうになってしまった。30年以上前、私が最初に吹奏楽に接した時の感慨が甦ってきたからだ。「そうだ、こういう響きに憧れて、私は吹奏楽が好きになったんだっけ・・・」と。 だが、その作曲者が1980年生まれと聞いて、今度は驚いてしまった。 全日本吹奏楽コンクール課題曲が、マーチから序曲などのオリジナル系に切り替わったのが1964年。日本の吹奏楽界は、この頃から、マーチ一辺倒を脱して新時代に入った。 清水大輔が吹奏楽に関わり出した頃、言うまでもなく、マーチ時代はすでに伝説、「吹奏楽がオリジナルを演奏して当たり前」の時代になっていた。 そのせいか、彼の経歴は少々変わっている。吹奏楽部でテューバを吹いていた高校時代に、いきなり独学で吹奏楽曲を作曲し始めた。周辺にある音楽は吹奏楽ばかりだったから、それはごく自然なことだった。しかし、さすがにピアノくらいはちゃんと弾けなければと察し、昭和音楽大学短期大学部の音楽芸術コースピアノ専攻に学び、あらためて作曲を勉強した。昭和音大は吹奏楽教育の盛んな学校であり、専門の指導者がいたことも幸いした。清水は、そのまま吹奏楽の作曲活動に身を投じることになった。 かように彼は、どっぷり吹奏楽に浸かって生きてきたのである。もしかしたら、こんな作曲家、日本で初めてではないだろうか。彼を「吹奏楽の申し子」と呼ぶ所以である。 冒頭で述べたように、清水作品で、吹奏楽を初めて聴いた(演奏した)頃を思い出す方も多いと思う。高らかな金管の響き、豊かな木管の和音、元気いっぱいの打楽器、そして、主旋律のバックで唸る副旋律(ホルンやトロンボーンのグリッサンド!)。まさに本来の吹奏楽らしさに溢れている。最も鳴りのいい音域で書かれ、旋律も親しみやすく、音楽構成もひたすらスタンダードだ(その一方で、とうていアマチュアには演奏困難と思われる“前衛音楽”すれすれの作品もある。意外と幅の広い作曲家なのだ)。 本ディスクは、そんな清水の、初の作品集である。しかも、明るくて楽しい曲ばかりだ。演奏は、コンクール全国大会で金賞8回受賞、埼玉の名門「アンサンブルリベルテ吹奏楽団」。指揮は、清水の恩師でサクソフォーン奏者でもある福本信太郎。“本格的CDデビュー”にあたって、これ以上はない布陣である。 戦後日本の吹奏楽界は、さらに新しい世代を生んでいる。マーチ世代にとって、中高生がラヴェルやバルトーク、果ては超絶技巧満載のオリジナル曲を平然と演奏する時代が来るとは、夢にも思わなかったであろう。それはまことに素晴らしいことだが、吹奏楽本来の楽しさ、明るさも忘れてほしくない、清水大輔が登場してくれてよかった・・・そんなことを感じるのは、私だけだろうか。<敬称略> ----------------------------------------- 清水大輔(しみず・だいすけ)プロフィール----------------------------------------- 1980年、神奈川県生まれ。 吹奏楽部でテューバを吹いていた高校時代から独学で作曲を始め、2002年に昭和音楽大学短期大学部を卒業。作曲を藤原嘉文氏に師事。以後、吹奏楽曲を中心とした作・編曲家として活躍中。 3年連続でサクソフォーン奏者の福本信太郎氏のために曲を書き下ろし、昭和音楽大学ウィンドオーケストラには6年連続で新作を書き下ろした。  他の委嘱作品も、航空自衛隊中部航空音楽隊、陸上自衛隊東部方面音楽隊、ヤマハ吹奏楽団浜松、シエナ・ウィンドオーケストラ(編曲)など数多く手がけている。 また楽譜出版も多数あり、各出版社より発売・レンタルされている。作品をおさめたCDも『カフア・セレクション2005』(CAFUA)、『ニュー・オリジナル・コレクションVol.1』(ブレーン)などが全国発売されている。  2006年には、ヤマハ吹奏楽団浜松(静岡)が、清水の委嘱新作≪すべての答え≫を自由曲に引っ提げ、コンクール全国大会に進出した。  自作品のみによる個展演奏会も4回開催。各種コンクールの審査員、吹奏楽指導なども行なっている。 -------------------------------------------- 【主な吹奏楽作品】※室内楽、編曲作品は除く。--------------------------------------------<1998年>ファンタジー・アンド・ダンス/マーチ「ギヴ・ア・プレイズ・トゥ・ウィナー!!」※<1999年>タングルウッド・オーヴァチュア※<2000年>組曲「千年一夜」<2001年>サクソフォーン協奏曲「インフィニティー・パワー」/マン・オン・ザ・ムーン<2002年>N.Y.2001.09.11/セレブレイト※<2003年>そこに音楽を…/スリーパーズ/インプルーヴィング・ダンス〜4つのエピソード/To My Comrades〜仲間たちへ※<2004年>ドリームズ・ゴー・オン!/原石の未来/VOZ QUE A TERRA〜大地を揺るがす声/クラリネット協奏曲〜黒豹の風〜/スピリット・オブ・セントルイス※<2005年>コピー・オブ・ソウル/地図の無い果てしなき旅/アレックス教授の冒険物語/無限の音世界/決戦の運命/I will...※/ネクスト・エンジェルズ※<2006年>Heart Strings〜生命の詩/天井画〜鳳凰/すべての答え〜The Answer to Life/その時見た夢※印は本ディスク収録作品   ・演奏団体:川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(Ensemble liberte Wind Orchestra) ・指揮者:福本信太郎(Shintaro Fukumoto) ・サックスソロ:福本信太郎(Shintaro Fukumoto) ・発売元:株式会社スペースコーポレーション 作曲:清水大輔(Shimizu Daisuke)【全曲】 1. セレブレイト【6:55】   Celebrate 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)フルスコア購入⇒(吹奏楽)2. スピリット・オブ・セントルイス【7:49】   The Spirit of St.Louis 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)フルスコア購入⇒(吹奏楽)3. I will...〜ウインドアンサンブルのための〜【6:18】   I will...〜for Wind Ensemble〜 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)4. マーチ「ギヴ・ア・プレイズ・トゥ・ウィナー!!」【3:55】   March"Give a Praise to Winner!!" 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)フルスコア購入⇒(吹奏楽)5. タングルウッド・オーヴァーチュア【10:42】   Tanglewood Overture 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)フルスコア購入⇒(吹奏楽)6. ネクスト・エンジェルス(アルトサクソフォーンとウィンドアンサンブルのための)【6:05】   Next Angels for Solo Alto Saxphone and Wind Ensemble 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)7. 仲間たちへ 〜シャクルトン、伝説の南極遠征〜【9:47】   To My Comrades〜Shacleton's Legendary Antartic Expedition〜 楽譜セット購入⇒(吹奏楽)フルスコア購入⇒(吹奏楽) ★今、吹奏楽界で最も熱い視線を集める作曲家・清水大輔の作品集が遂に完成!!

販売店:吹奏楽専門ショップ〜Band Power〜

¥2,800 送料別
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