オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ全集

オネゲル:ヴァイオリン・ソナタ全集 フランスで生まれ、6人組の中心人物であったオネゲルは、専ら大規模なオラトリオや管弦楽作品などでその作品が知られますが。ここで聴くヴァイオリン・ソナタではかなり内省的な一面を見せてくれるかのようです。彼は生涯にヴァイオリン・ソナタを4曲(番号付きはそのうち2曲)作曲し、その時期はおよそ30年にまたがっています。最初に書かれた番号なしの二短調のソナタは、まだ調性を保っており、先人の影響下にあることが良くわかります。しかし、その4~6年後に書かれた第1番のソナタは調性も付されることなく、独自の道を歩み出したオネゲルの姿が見えてくるかのような仕上がりです。とは言え、やはり随所に見られるノスタルジックな味付けは、彼の心情を表しているかのようです。1919年に書かれた第2番も、流動的な旋律に織り込まれた感傷的な気分が耳に残ります。1940年の無伴奏ヴァイオリン・ソナタでも、身の引き締まるような厳しい音の中に、やはりどことなく懐かしげな感情が織り込まれています。1742年製のグァルネリを存分に歌わせるカヤレイの妙技にしばし心奪われてください。 曲目1. ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.3(1912) 2. ヴァイオリン・ソナタ 第1番 H.17(1916-1918) 3. ヴァイオリン・ソナタ 第2番 H.24(1919) 4. 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調 H.143(1940) 演奏ローレンス・カヤレイ(ヴァイオリン) ポール・スチュワート(ピアノ)…1-9

販売店:ナクソス ミュージックストア

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