フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集 第4集 - 交響曲第4番/ヴァテック

フレイタス・ブランコ:管弦楽作品集 第4集 - 交響曲第4番/ヴァテック ポルトガルの作曲家、および音楽学者ルイス・デ=フレイタス=ブランコの第4集の管弦楽曲集です。第4番の交響曲は彼の最後の交響曲で、8年の年月をかけて入念に仕上げられた作品です。4つの楽章からなる伝統に基づいた形式で書かれた後期ロマン派風のアプローチが顕著な作品で、冒頭のユニゾンで奏されるメロディはグレゴリオ聖歌のキリエを引用したものです。あまり対位法的な書法は見られず、全体的に厚みのあるハーモニーと躍動的なメロディが支配し、不協和音の中から突如経ち現われる金管のファンファーレや、弦のユニゾンには、思わず耳を欹ててしまう効果があるようです。交響詩「ヴァテック」はイギリスの作家ベックフォードがフランス語で書いた東方奇譚にインスピレーションを得て書かれた作品です。この世のありとあらゆる快楽を極め、地獄の宝物を奪還するために、悪の限りを尽くすヴァテックの物語で、1913年に書かれた作品ですが、曲の初演は1950年まで待たなくてはいけませんでした。その上、その際は第3変奏が演奏されることなく、結局全曲が演奏されたのは1961年になってから。確かにこの第3変奏曲は1913年当時の聴衆に受け入れられるとは到底思えないほど奇妙なもの。弦による59声のフーガはまるで嘲笑のようであり、突然中断されるまでの2分間は生きた心地がしないのですから。 曲目1. 交響曲 第4番(1944-1952) I. Andante2. 交響曲 第4番 II. Adagio3. 交響曲 第4番 III. Allegro vivace4. 交響曲 第4番 IV. Allegro5. 交響的詩曲「ヴァテック」(1913) - 序奏6. - 主題7. - プロローグ8. - 第1変奏「永遠の饗宴」9. - 第2変奏「旋律の寺院」10. - 第3変奏「眼の喜び」11. - 第4変奏「香りの宮殿」12. - 第5変奏「喜びの減少」13. - エピローグ演奏アイルランド国立交響楽団 アルヴァロ・カッスート(指揮)

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