ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ協奏曲 他

ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ協奏曲 他 いつも静かな音楽を書いていたイメージのある作曲家ですが、時にはこのような楽しい曲や、激しい曲も作っていました。「すずめばち」は古代ギリシアを代表する喜劇作家、アリストファネスの劇をギリシア語で上演することとなったケンブリッジ大学の演劇部が、ヴォーン・ウィリアムスに付随音楽の作曲を依頼し生まれたものです。機知にとんだ音楽とイギリス民謡の見事な融合は彼にしか書き得ないもので、中でも「行進曲」でのユーモラスな曲想には思わず口元が緩むことでしょう。ピアノ協奏曲は、あのバックスの恋人であったピアニスト、ハリエット・コーエンの演奏を想定して書かれたもので、かなり先進的に書かれていますが、当時の聴衆や批評家からは高く評価されることがなく、その後の1946年に「2台ピアノのための協奏曲」として改変を図り、その際、そっと忍びこませていた友人バックスの交響曲の引用も「彼に気が付いてもらえなかった」という理由でその部分は取り除いてしまいました。そんな紆余曲折を経た作品ではありますが、その重厚な仕上がりの中には、時折バッハやブゾーニの影響を感じられたりと、イギリス音楽好きにはたまらない音楽となっています。(2010.01.27発売) 曲目:1-5.劇音楽「すずめばち」(アリストファネス組曲)/6-8.ピアノ協奏曲 ハ調/10-13.イギリス民謡組曲…編曲:G. ジェイコブ/14.ランニング・セット 演奏:アシュリー・ウェイス(p)…6-9/ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団/ジェイムス・ジャッド(指揮)

販売店:ナクソス ミュージックストア

¥1,250 送料別
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