語られることのなかった物語〜コーリー・バンド フィリップ・スパーク・ブラスバンド作品集 A Tale as Yet Untold - The Brass Band Music of Philip Sparke The Cory Band

語られることのなかった物語〜コーリー・バンド フィリップ・スパーク・ブラスバンド作品集 A Tale as Yet Untold - The Brass Band Music of Philip Sparke The Cory Band  2010年4月24日〜5月2日の日程で、オーストリア、リンツ市のブルックナーハウスで開催された“ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010”で3年連続優勝(ハットトリック)を達成したウェールズのコーリー・バンドが演奏したフィリップ・スパーク作品集です。  アルバム冒頭を飾る『へイル・ザ・ドラゴン!』は、コーリー・バンド125周年コンサートのための記念作として、また、ラストをしめるタイトル曲『語られることのなかった物語』は、前記ヨーロピアン・ブラスバンド選手権2010におけるコーリー・バンドの自由選択曲として、それぞれ委嘱・初演された作品です。  それらに加え、コルネットのトム・ハッチンスン、テナーホーンのオーウェン・ファー、トロンボーンのクリストファー・トーマス、ユーフォニアムのデーヴィッド・チャイルズという、コーリー・バンドが誇るスターのソロが堪能できるこのCDは、フィリップ・スパークという一人の作曲家の作品集のワクを超えたすばらしいエンターテイメント・アルバムに仕上がっています。  さすが世界をリードするスパークの作品集だけに、注目曲満載ですが、そんな中でもゼッタイに聴き逃せない曲を挙げるとすると、バリトン奏者カトリーナ・マーゼラをゲスト・ソロイストに招いた『スカラムーシュ』と、コーリー・バンドを“ヨーロピアン3連覇”へと導いた『語られることのなかった物語』の2曲でしょう!  カトリーナ・マーゼラは、BBC放送ラジオ2の“ヤング・ブラス・ソロイスト・コンペティション・2004”に優勝後、今もっとも注目を集めている女性奏者の一人です。イタリアの即興演劇“コンメディア・デッラルテ”の道化にインスパイアーされた『スカラムーシュ』は彼女の委嘱で書かれた作品です。日本では、ユーフォ二アムの活躍の陰に隠れてなかなか独奏を聴く機会がありませんが、コーリーの好サポートを得たこの演奏は、同じ音域ながらユーフォ二アムとはキャラクターの違うバリトンという楽器の魅力を身近なものとして感じさせてくれます。  『語られることのなかった物語』は、ウィンド・バンド(吹奏楽)のために書かれた『ディザーツ』などと同じく、スパーク自身の内面に秘められたものを音楽として発露させた新境地を感じさせる作品で、変化に富んだ3つの楽章から成ります。ほとばしる激情から、感情を押し殺した静けさ、情感たっぷりの歌、そして魂の奥底から湧き上がるロマンや心の叫びなど、未知の新曲ながら、“ヨーロピアン”の選手権本番におけるコーリーの世界初演は、聴くもののハートを串刺しにしたと言います。  しかし、エンディングに向って全速力で疾走する興奮は、まさにスパーク・ワールド!  このCDの演奏も、圧倒的に輝いています!  すばらしい演奏、そして聴きごたえのある作品!  スパーク・ファン、ブラスバンド・ファンはもちろんのこと、広く一般におススメしたい完成度の高いアルバムです! 【フィリップ・スパーク】 1951年12月29日、イギリスのロンドンに生まれる。ロンドンの王立音楽カレッジ(RCM)にピアノ、トランペット、作曲を学び、100人編成のウィンド・バンド(木管、金管、打楽器からなる“吹奏楽”)のクラスに参加する一方、学生ブラス・バンド(コルネット、テナーホーン、ユーフォニアムなどのサクソルン属金管楽器と打楽器を中心とするバンド)を結成。それら2つのバンドのためにいくつもの楽曲を書いた経験に基づき、在学中から主にブラス・バンド作品を発表するようになり、BBC放送の委嘱で作曲したブラス・バンド作品『スカイライダー』(1985)、『オリエント急行』(1986)、『スリップストリーム』(1987)の3作で“ヨーロッパ放送ユニオン(EBU)新作バンド曲コンペ”3年連続第1位を受賞し、その後、ウィンド・バンド作品『ダンス・ムーブメント』(1995)でアメリカの“サドラー国際作曲賞”を、『宇宙の音楽』(2004)で“NBAレヴェリ作曲賞”を受賞するなど、ウィンド・ミュージックの世界では知らぬもののないほど、ワールドワイドな活躍が続いている。 【コーリー・バンド】 1884年、南ウェールズ屈指の炭鉱地帯として知られるロンザ・ヴァレー(Rhondda Valley)で結成されたウェールズの代表的ブラスバンド。当初はトン・テンペランス・バンドの名前で活動したが、1895年、演奏を聴いた同地の鉱工業の盟主、コーリー・ブラザーズ社の社長サー・クリフォード・コーリーからのスポンサードの申し出を受け、コーリー・ワークメンズ・バンドに改称。1920年には“チャンピオンシップ”セクションのステータスを得た。その後、炭鉱との関係が薄くなり、コーリー・バンドの名前で活動。1998年以降、スポンサー変更などにより、ジャスト・レンタルズ・コーリー・バンド〜バイ・アズ・ユー・ヴュー・コーリー・バンド〜バイ・アズ・ユー・ヴュー・バンドと改名を繰り返したが、2007年にバンド名に“コーリー”の名前を取り戻した。各選手権においても輝かしい成績を誇るが、近年においても、2000年に音楽監督に就任した世界的ユーフォニアム奏者ロバート・チャイルズ(Dr. Robert B. Childs)の指揮のもと、2000年、2002年、2007、2009年の全英オープン優勝、2000年の全英選手権優勝、2008-2010年のヨーロピアン選手権3年連続優勝、2009年のオランダ・ケルクラーデの第16回世界音楽コンクール優勝と、実力者ぶりをいかんなく発揮している。有名なフィリップ・スパークの『ドラゴンの年』は、コーリー・バンド結成100周年記念委嘱作だった。 【演奏楽譜のお取り扱いについて】 このCDの演奏曲は、すべてスパーク自身の出版社、アングロ・ミュージックの出版曲となります。常時取り扱い以外の楽譜も喜んでお取り寄せしますので、お気に入りの曲が見つかったときは、ページ上部の[商品についての問い合わせ]ボタンをクリックして、遠慮なくバンドパワーまでお問い合わせ下さい。 ・演奏団体:コーリー・バンド (The Cory Band) ・指揮者:ロバート・チャイルズ (Dr. Robert Childs) ・発売元:アングロ (Anglo Records) ・発売年:2010年 作曲:フィリップ・スパーク(Philip Sparke)【全曲】 1. へイル・ザ・ドラゴン! 【4:38】   Hail the Dragon! 2. ジュビローソ 【3:08】   Jubiloso 3. カプリコルノ 【6:49】   Capricorno   テナーホーン (Tenorhorn): オーウェン・ファー (Owen Farr) 4. サンサーンス・ヴァリエーション 【9:44】   Saint-Saens Variations 5. カヴァティーナ 【5:08】   Cavatina for Cornet   コルネット (Cornet): トム・ハッチンスン (Tom Hutchinson) 6. サリュート・トゥー・ア・ヒーロー 【2:22】   Salute to a Hero 7. ファイナル・フリング 【1:32】   A Final Fling   ユーフォニアム (Euphonium): デーヴィッド・チャイルズ (David Childs) 8. トロンボーンのためのカプリチオ 【3:39】   Capriccio for Trombone   トロンボーン (Trombone): クリストファー・トーマス (Christopher Thomas) 9. センテ二アル・サリュート 【7:49】 Centennial Salute 10. スカラムーシュ 【7:10】   Scaramouche   バリトン (Baritone): カトリーナ・マーゼラ (Katrina Marzella) 楽譜セット購入⇒(バリトン/ユーフォニアム&ピアノ譜セット) 11. 語られることのなかった物語 【17:53】   A Tale as Yet Untold I) モルト・モデラート Molto moderato 【5:40】 II)モルト・レント Molto lento 【7:28】 III)モルト・ヴィヴァーチェ Molto vivace 【4:45】 ≪2010年09月新入荷≫★エンディングに向って全速力で疾走する興奮は、まさにスパーク・ワールド!コーリー・バンドを“ヨーロピアン3連覇”へと導いた『語られることのなかった物語』を収録。

販売店:吹奏楽専門ショップ〜Band Power〜

¥1,980 送料別
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