【原料説明】ひ:ビール酵母

【原料説明】ひ:ビール酵母 ■名称ビール酵母 [英]Brewer's yeast [学名]Saccharomyces cerevisiae (サッカロマイセス属) ■概要酵母は、糖を分解してアルコールをつくるなど、発酵食品に欠かせない微生物である。発酵に必要なビタミン、ミネラル類をはじめ、タンパク質、グリコーゲン、セルロース、脂肪などを多く含む。ビタミン剤(主にビタミンB、D)やイノシン酸の製造原料となるほか、乾燥酵母として用いる場合もある。また、細胞壁を構成するセルロースが食物繊維として利用されている。俗に「肝機能を向上させる」、「老化防止や美容に効果がある」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが十分ではない。ビール酵母由来の食物繊維を関与成分とした特定保健用食品が許可されている。適切に摂取する場合には安全性が示唆されているが、長期摂取における安全性に関しては信頼できるデータが十分ではなく、過敏な人ではアレルギー症状が現れることがある。 ■法規・制度別名としてSaccharomycesに属する単細胞生物/ビール酵母がある。菌体は「非医薬品」に区分される。「既存添加物」酵母細胞壁は増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料。製造用剤。酵母エキスは調味料。ビール酵母由来の食物繊維を関与成分とした特定保健用食品が許可されている。■成分の特性・品質◆主な成分・性質ビタミンB1、ミネラル類、アミノ酸、セルロース。(財)日本健康・栄養食品協会(JHFA)規格、GRAS(一般的に安全と見なされた物質)規格 (Title 21, Vol. 3)いずれにも酵母製品の品質の保証となる特定成分に関する記述はない。酵母製品においてはビタミン、ミネラルのほかに機能成分として多糖類(β-D-グルカン)が注目されている。■有効性◆ヒトでの評価●循環器・呼吸器:・健常成人と高コレステロール血症の成人89名(23-55歳)を対象としたクロスオーバー試験において、ビール酵母細胞壁6gを含むヨーグルトを1日200mL、4週間摂取させたところ、高コレステロール血症の成人では血清コレステロール値を低下させる可能性があるという予備的な報告がある。この現象については更なる検証が必要である。●消化系・肝臓:・1例、クロストリジウム感染による再発性大腸炎の治療において、バンコマイシン30日とビール酵母を4ヶ月間併用投与したという報告がある。これにより、併用治療の前は4回再発していた症状が、併用後は一度も認められなかった。この治療法における酵母製品の有益性は確かなものではなく、さらなるデータの蓄積が必要である。・ビール酵母由来の食物繊維を関与成分とし、おなかの調子を整える機能が表示できる特定保健用食品が許可されている。・便秘傾向のある女性40名名(平均年齢20歳)を対象としたクロスオーバー試験において、ビール酵母細胞壁6gを配合したヨーグルトを1日200mL、1週間摂取させアンケートにより便性を調査したところ、排便回数と排便量が上昇したという報告がある。・便秘症状を自覚する成人25名(22-57歳)を対象に、乾燥ビール酵母3.75gを含む錠剤または乳酸菌発酵ビール酵母3.75gを含む飲料をそれぞれ3週間摂取させ、アンケートによる便性を調査したところ、乳酸菌発酵ビール酵母飲料では摂取期間中の排便回数、排便量、排便後の感覚、1週毎の便秘自覚状況の改善を認め、摂取を終了すると便通の状態は摂取前に近い状態に戻ったという予備的な報告がある。この現象については更なる検証が必要である。●糖尿病・内分泌:調べた文献の中で見当らない。●生殖・泌尿器:調べた文献の中で見当らない。●脳・神経・感覚器:月経前症候群(PMS)の治療にビタミンとミネラルとの組み合わせで、有効性が示唆されている。●免疫・がん・炎症:・嚢胞性線維症患者におけるカンジダ菌の消化管定着を抑えるのに、経口摂取でおそらく効果がないと思われる。・12人の健常人に3週間Saccharomyces boulardiiを摂取させたところ、末梢血のCD4+,CD25+細胞の割合、小腸刷子縁の酵素活性は上昇したが、絨毛表面積、小腸IgA量は変化がなかった。・70歳以上の高齢患者または心臓の機能に問題がある患者にL-arginine、 omega-3 PUFA、yeast RNAを含むサプリメントを術前に摂取させたところ、単球上のHLA-DR発現増加、血漿中のIL-6レベルの低下、recall抗原に対する遅延型過敏反応の改善が認められた。・7名の乾癬患者に1日400μgのセレニウム(酵母として)を摂取してもらったところ、病変部位の細網真皮中のCD4+T細胞数は有意に増加したが、CD8+、 CD11c+、 CD1+細胞数に変化はなかった。・慢性的な下痢に悩む20名のクローン病患者にSaccharomyces boularを摂取させたところ、排便回数が減少し、BEST indexも有意に減少した。●骨・筋肉:調べた文献の中で見当らない。●発育・成長:調べた文献の中で見当らない。●肥満:調べた文献の中で見当らない。■参考情報◆試験管内・動物他での評価・ヒト単球細胞株THP-1を酵母由マンナン(mannan)で処理すると、Candida albicansの取り込みが抑制された。・HIV-1抗原やOVAを表出させた組替えSaccharomyces cerevisiae酵母でマウスを免疫すると、抗原特異的な細胞性免疫応答を効率よく誘導することができた。・酵母由来RNAを添加しヒト臍帯血由来単核球(CBMNC)を培養したところ、T細胞依存性および非依存性のIgM産生が促進された。・酵母RNAを添加してヒト末梢血由来の単核球を培養したところ、TD抗原刺激によるIgM、IgG産生が促進された。・無菌マウスにSaccharomyces boulardiiを定着させたところ、無菌マウスに比べて総sIgA量、抗S. boulardii sIgA量、Kupper cellが増加し、血清中のTNF-α、IFN-γ、IL-12レベルが高まり、Escherichia coli B41のクリアランス効果が高まった。・マウスにToxoid A(Clostridium difficile由来)と同時にSaccharomyces boulardiiを投与したところ、小腸の総IgA、抗toxin A IgAレベルが増加した。・有機セレン(selenized yeast)を8週間乳牛に与えたところ、zymosanによる好中球の呼吸バーストが速く起こるようになった。・Saccharomyces cerevisiaeの分子量1,430 kDaの核タンパク(nucleoprotein)はヒトT cellに作用した。・Hepatitis B virus抗原を発現するSaccharomyces cerevisiaeをマウスの腹腔内に免疫したところ、Yeastに対する応答は高かったが、HBV抗原に対する応答は大変弱かった。・Cr(高クロム酵母)添加飼料を去勢牛に与えたところ、ヒト赤血球に対するIgG濃度が上昇した。・マウスにmerozite surface protein-1(MSP1)のC末断片を発現させた酵母を与え、寄生虫を感染させたところ、抗体依存性の免疫が成立していた。・ブロイラーに淡水藻類(Chlorella vulgaris)添加飼料や淡水藻類・ウシ初乳・ビール酵母添加飼料を与えたところ、白血球の貪食能が増加し、腸管のリンパ組織とハーダー腺は活性化された。・NZB/NZW F1マウスに酵母由来のグルカン(glucan)を投与したところ、Klebsiella pneumoniae感染に対する抵抗性が増強した。・エビに酵母由来β-1,3-グルカン(glucan)を与えたところ、生育や生存率に有意な差はなかった。(鰈類)に 酵母(Saccharomyces cerevisae) 由来β-1,3-グルカン(glucan)をVibrio damselaワクチンと共に投与したところ、貪食活性、抗体産生細胞数、凝集抗体価が上昇した。・レインボウトラウトにMacrogard、Candida utilis、Saccharomyces cerevisiae、Evetsel、Chitosan、FinnStim添加飼料を与えたところ、酸化ラジカルの放出とmyeloperoxidase活性、貪食活性、好中球を含む貪食細胞の殺菌力、総イムノグロブリンレベルが上昇し、フルンケル症に対する抵抗性が高まった。・酵母由来のmannoprotein除去可溶性β-1,3-グルカン(glucan)でマクロファージを刺激すると、TNF-α産生は亢進し、貪食作用は20%増強された。・OVAに対する応答がTh2型に偏っているBALB/cJ系マウスに酵母由来の核酸を経口投与したところ、IFN-γ産生量が有意に上昇し、IgG2a、IgG2b抗体レベルが増加したが、IgG1、IgE抗体レベルは変わらなかった。・サケのマクロファージを酵母β-グルカン(glucan)で刺激したところ、PMA(ホルボールエステル)あるいはオプソニン化ザイモザンへの暴露後の呼吸バースト活性が上昇した。・5-46日齢の仔ウシにビール酵母を含む乾燥飼料を与えた群は、コントロール群に比べ、離乳までの期間の発熱回数や抗生物質投与量が明らかに少なかった。■安全性適量を短期間用いるならば経口摂取で安全性が示唆されている。しかし、醸造酵母の長期摂取に対する安全性については、信頼できる情報が十分でない。副作用として、過敏症の人における片頭痛に似た症状、また腹部の不快感や膨満感がある。特に過敏な人では、かゆみ、じんましん、発疹などのアレルギー症状が現れることもある。 文責:株式会社ドラッグピュア神戸市北区鈴蘭台北町1丁目6-50120-093-849こちらのページでは、お客様からよくご質問がございます、商品に使われている原料(主に天然素材のもの)につきまして説明をさせていただいております。あくまでも一般情報です。特定の商品の販売を目的とするものではございません。■記載内容よりも、さらに詳しい内容をお知りになりたいお客様は、資料購入(送料込み80円※1)をしていただくか、弊社医薬品管理者または生活習慣病アドバイザーまでお気軽にお電話またはメールにてお問い合わせください。※1:メール便対応となりますので代金引換はご利用できません。フリーダイヤル:0120-093-849メールはこちらからどうぞ♪■ 原料名 あ〜おか〜こさ〜そた〜とな〜のは〜ほま〜もや・ゆ・よ&わら〜ろ参考:神戸免疫技術研究所所有文献(2007.04.03)

販売店:美と健康・こうべ免疫技術研究所

¥80 送料別
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