マス・ブランバニュルス 白

マス・ブランバニュルス 白 すみません!画像は2003ヴィンテージです。実際のワインは2004です。フランス最高峰のヴァン・ドゥー・ナチュレルとして名高いバニュルス。そのバニュルスに於て別格の評価を得ているワインを生むのがドメーヌ・デュ・マス・ブランフランス南部、地中海沿岸地方はコート・デュ・ルーシヨンの最南端、スペイン国境沿いにあるコリウール、ポール=ヴァンドル、バニュルス=シュル=メール、セルベールの村を中心に広がる一帯がバニュルスの産地。ACで認められている栽培面積は1,600ヘクタール片岩質のやせた土壌で、地中海を見下ろす急斜面上の段々畑にぶどうは植えられている。品種は黒ぶどうであるグルナッシュを中心にカリニャン、シラー、サンソー種等この地方独特のぶどうがみられる。酒精強化ワインの一種であるバニュルスの一般的な製法は、遅摘みのグルナッシュ種を主体に2、3の補助品種を用いる。発酵が始まってから、ぶどうの糖分が残っているところで——残糖の多い少ないで出来上がるバニュルスの甘味度が変わってくる100リットルに対して96度の純粋アルコール7〜10リットルを添加して発酵を停止させる——これをミュタージュという——。その後フードル、バリック、それにボンボンヌと呼ばれる球形をした大きなガラス容器等で熟成させるが、強制的に酸化を進めるため、屋外で太陽光に直接当てたりということも行なわれる。熟成を終えたワインは瓶詰めされて、アルコール分17度前後のちょっとポルトに似たところのある甘口の赤が出来上がる。代々この地でバニュルスを生産してきたドメーヌ・デュ・マス・ブランであるが、現当主ジャン=ミシェルの父ドクター・パルセ——’98年1月死去——が采配をふるようになってから急速に評価を高めた。彼はバニュルスそのものの研究を怠らない他に、啓蒙にも力を注いで、フランス料理界の大御所アラン・サンドランス、ワイン研究の泰斗ジャック・ピュイゼらと共にバニュルスに合う料理の創造や、新しい飲み方の提案といったこと等、精力的に活動を続けてきた。現在ドメーヌでは17ヘクタールの畑を所有しているがバニュルス用の区画は12ヘクタールで残りはコリウール。栽培されているぶどうはグルナッシュ・ノワール80、グルナッシュ・グリ10,ムルヴェードルとシラー種が合わせて10パーセントという割合で平均樹齢は40年を越える。またヘクタール当たり8,000〜9,000本という密植を行ない、収量を抑えているため、収穫高は平均でおよそ18ヘクトリットルと非常に少ない。ここでドメーヌが生産している個々のワインの名称の説明をしておくと、ヴィンテージ表示のものはリマージュと呼ばれ、収穫の翌年には瓶詰めされる。コリタとはフードルではなく、バリック3樽分程の600リットル入りの樽で熟成させたものを指す。オール・ダージュ・ソレラはシェリーの熟成に用いる方法とほぼ同じで、複数の良い年のリマージュものを3段に積み重ね、上の樽から下の樽へ補充を行ないながら熟成させたもの。サン・マルタンとはこの聖人の祝日である11月11日に収穫した超遅摘みぶどうでつくられたバニュルス。

販売店:ワインマルシェまるやま

¥5,250 送料別
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