ドメーヌ・シャソルネーヌイ・サンジョルジュ 1er Cru「Clos Des Argilleres」[2003]

ドメーヌ・シャソルネーヌイ・サンジョルジュ 1er Cru「Clos Des Argilleres」[2003]        天上天下唯我独尊 新たな高みに登っています   ●言わずとしれたアルジリエール。試飲していない段階で過度の期待は禁物とは思いながら、やはり2003年はこのワインに過去にないポテンシャルを吹き込んでいるのでは、と想像してしまいます。 ●かつて無い色合いの濃さ、タンニンの厚み、遠くに朧気ながらにしか見えない梅かつを風味の酸味と旨味。これまでと全く異なったスタイルのシャソルネに悶々としつつ、もはやこれまでとあきらめかけた矢先、抜栓後3時間以上経ってようやくつぼみがゆるみ、静かに花咲く・・・・・(2005年2月中旬 いのまた●どういう訳か某インポーター主催のテュイリー・ピュズラのウエルカム・パーティー。乾杯はテュイリーのワインではなく、シャソルネのこのワイン。数日前に試飲したのと同様に「旨い!」。入荷時点での試飲の時点よりも確実に「旨く」なっている。これまでのアルジリエールに比較し、確かにタンニンは強く、酸は秘めやかだが、底知れぬ安定感と芯にまとまる旨味の豊かさ。将来像を予測することは困難だが、その可能性は十分に感じられる、今日この頃のアルジリエール・・・・(2005年3月下旬 いのまた●どうも的確なコメントが残せず、今まで放ってきましたが、そろそろきちんと書かなきゃね。・・・・入荷からかれこれ半年近く経って、再度まじめに試飲してみました・・・・やっぱり難しいよ〜。「抜栓直後2月に較べると遙かに優しさが出ているがそれでも、3〜5月の旨い!旨い!と言ってバンバン飲んでいたころの、ある意味明るさが伴っていません。一時的にまた閉じた常態なのでしょうか?それともボトル差?(今回開けた物は液漏れあり)半分ほどデカンターに移し替えてみたりもするが、一向に果実味の開花は見られず、瓶に残った半分の物を試しても、さほど変わらず。ただ、2月のイメージと異なるのは、ワインがただ沈黙しているのではなく、意図して沈黙しているとも思える様子。なんだろな?「6人ほどであれやこれやと飲んでいるが、どうにも盛り上がらない雰囲気。ご愛敬で登場した同じくシャソルネのサン・ロマン/ルージュ2002年にあっという間に人気をさらわれてしまうような・・・・「おまえ、このままで良いのか?」そう問いかけたくもなる、この気持ち・・・」「翌日・・・昨日は飲み過ぎたとおもいつつ再び飲んでしまう、自分の性を恨みつつ、ボトルに残ったアルジリエールを試す。・・・ふとよぎる予感・・・・新しいスタイルの誕生?摘み残され、枯れ果て、冬を越し朽ちていく一房のブドウ。自然なままに、あるがままに。おそらく2003年という年だからこそ可能な偶然の産物でありながら、偶然を必然に変えるコサールの構想力と具体化する力量が発揮され、そして結果として完成しつつある、いわば「シルエットのみ」のワイン。あえて果実味や芳醇さを捨て、タンニンを軸としつつシンプルでいて深い。月に照らされたシルエットがそのまま闇に溶け込んでいくような静けさ。写実から印象へ、印象から抽象へ、そしてモダンへ・・・これまでとは全く視点の異なった位置からのアプローチが必要なのかな? 「もう少し語ちゃうと、『同じ「花」の写真をカラーで撮って、色調だけをはっきりと鮮やかに表現するか、ややぼかして淡いトーンに仕上げるかってレベルの問題ではなく、いきなり白黒でしかもかなりはっきりとシルエットだけをとどめた』ぐらいの差があるんですね、このワインには。また、これが単に結果として白黒になったって事じゃなく、みんなが花の色に関心を向けている中で、一人だけ形に関心を向けそれで成功している、と言う作り手の視点の素晴らしさもあるんです。ですから受け手、飲み手も幾分スタンスを変えて行かなきゃいけないんじゃないかな?「ちょっと自慢げな話ですみません。このワインはすでに7,8回飲んでいるんですが、上記のようにほぼ毎回印象が違うんです。それも著しく。自然派ワインは確かにボトル差が大きいと言われるし、飲んでる環境も違うので、当たり前と言えばば当たり前なんですが、それでも何とか、糸口がつかめた様な気がします。ポテンシャルに関しても、『いろいろ情報詰まっている』というこれまでの評価ではないですね。『単純な物なんだけど持続性というか骨太と言うか』このあたりの違いも感じます。だから、やっぱり良いワイン。ずばりあと10年先が楽しみな一本です。(ここまでの道のり長かった・・2005.09.24 いのまた)  簡単に・・・2002年物のコメントです●このワインはフレドリックの自慢の1本。氏の奥様のマリー・ピエールのお母様が持っていた畑を借り受けて作っています。この「アルジェリエ」は、ヌイ・サン・ジョルジュの中でも最も南に位置するプレモー=プリセの地区にあり、「常に風味の並外て強いワインが生み出されミネラルが豊か。がっしりとしているが、きわめて繊細な一面がある」と紹介される、ヌイの1級のなかでも飛び抜けて優れた畑です。●ベタン氏が(Le Classement 2002年で)「ロマネ・コンティ(原文ではD.R.Cの表記)のひとつのキュベに匹敵する」とまで絶唱したワインがこの1999ヴィンテージ。同誌では9.5ポイント(10点満点)。また「かむようなタンニンとコクとパワーに圧倒されて、しばし醸造家のエネルギーを感じさせるワイン」と紹介されています。●このワインも1999年ヴィンテージ以来口にしていない、と言うトホホな話ですが、リアルワインガイドなどをみるとやはりオススメワインの様ですね。2002年は少し多めにわけてもらえそうだから・・・、一本開けてみようかな?

販売店:Alcoholic Armadillo

¥14,280 送料別
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