手作りビール工房 | |
おもしろ選書11 アメリカ在住の著者が本場仕込みを直伝!増山邦英 著 1996.03.28 発行ISBN 4-89295-076-9 C2076 A5並製・136頁まえがき ―― この十五年くらい前から世界的に食べ物、飲み物の多様化が進みはじめ、他の国のものや変わった食品に興味を持つ人が増えてきた。アメリカでは国民的な飲み物になったビールでも、ブランドは違っても中身があまり変わらないラガービールに飽き足らない人が少しずつ現われてきた。 そこで、ビールの歴史を掘り返してみると、いつの間にか消えていったいろいろなビールのあることを発見した。どこででも売っていないので、自分でつくって飲んでみると、多様化した生活のなかに似合う場面があってなかなかおもしろいことを知った。ホームブルーイングといって、自らビールづくりをすることで自分の好みを追求するのがトレンディになった。スモールビジネスとして始めてみると、小さな規模の商売として成功する者も出てきて、がぜん世間の注目を浴びることになった。 ビールの手づくりによって、いろいろなスタイルや種類のビールを復活させ、新たな創造を生む、いわゆる「ビールのルネッサンス」が興った。いま、アメリカは自分でビールをつくるホームブルーイングや、レストラン・パブでビールをつくって飲ませるブルーパブ、壜や生樽にビールにつめて売るマイクロブルワリーなどが一大ブームとなっており、世界中へこのブームが伝播している。 日本も一九九四年四月にビール製造の規制緩和に端を発して「地ビール」が注目を集めてきた。しかし、自分でビールをつくって飲んでいいというホームブルーイングは、アルコール含量一パーセント以上のアルコール飲料をつくるので合法ではない。規制緩和がホームブルーイングを許すまで進むか、いまのところ、わからない。 しかし、日本以外の欧米先進国では、いろいろなビールを身近に楽しむというトレンドが進んでいる。日本だけが世界のトレンドから規制という形で身をかたくなに守ろうとすると、貿易障壁の問題として騒がれるご時世である。 本書は、合法的ではない「どぶろくビール」づくりを勧めるものではない。いま、世界で話題になっているビールの手づくりとはいったいどんなものかをアメリカを例に紹介し、日本で手づくりするならホビーとして何ができるかを教え、日本を一歩外へ出たら手づくりビールをどう楽しめるかを案内する書である。 目 次 ――第1章 ビールは誰でもカンタンにできる! ビールづくりはカンタンだ ビールづくりの基本 1 糖化させ麦汁をつく 2 ホップ煮沸(ホップを加える) 3 麦汁を冷ます 4 麦汁を発酵(一次発酵)させる 5 二次発酵・熟成 6 手づくりビールの出来上がり! 第2章 合法的なホームブルーイングのテクニック ビール風味モルトドリンクのつくり方 1 麦汁中のエキス分を下げる 2 アルコールを抜いたビールで薄める 3 発酵を途中でやめる方法 4 高温マッシィング 5 麦汁の組成を工夫する ビール風味モルトドリンクのつくり方の実際 第3章 手作りビールの材料 三つに大別できる『モルト』 1 モルト穀粒 2 モルトエキスシロップ 3 モルトエキスパウダー 苦みのもとになる『ホップ』 発酵のキメテは『酵母』 『水』にこだわる必要はナシ 『マッシュケトル・クーラー』 『発酵容器』『熟成容器』は密閉できるものを カーボネーションに使用する容器・用品 ビールの透明度をコントロールする『清澄剤』 『テスト・品質管理用品』一覧 ビールの出来を左右する『洗浄・サニテーション(殺菌)』 〈初心者向け手づくりビールセット(一回分)〉 第4章 ホームブルーイングを楽しむコツ いろんな「ビールスタイル」に挑戦してみよう 自家製「ラベル」を貼って悦に入る 「テースティング」のポイントを知っておくべし! 手づくりビールで料理も冴える! アメリカではいま、手づくりビールがホット 第5章 「手づくりビール」ビジネス指南! 手づくりビールの材料の輸入販売 手づくりビールクラブ・教室を開く ホビーショップでブルーイングオンプレミスを アルコール濃度一パーセント未満「モルトドリンク」の開発 「初心者向け手づくりビールキット」の開発 ○資料編 ホームブルーイング情報 〈付録〉ホームブルーイング用語 税抜き5000円(税込み5250円)以上ご購入で送料無料!
販売店:ハート出版 ¥1,325 送料別 | |
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