シエピ[2003]カステロ・ディ・フォンテルトーリ

シエピ[2003]カステロ・ディ・フォンテルトーリ ■Siepi / Castello di Fonterutoli (赤)750ml マッツェイ家がワインとかかわりを持ち始めたのは、1398年に遡る。この年、フィレンツェで公証人と弁護士の仕事をしていたセル・ラーポ・マッツェイは、初めてキャンティなるワインの販売を記録にとどめています。セル・ラーポの子孫は1435年にフォンテルトーリを設立し、今日もその末裔にあたる家族が所有製造するワインは、キャンティ・クラシコでもっとも声望が高いもののひとつです。 当時のセル・ラーポは長年、キャンティ・クラシコの生産者組合を率いてきた人物で、息子のフランチェスコおよびフィリッポとともにフォンテルトーリを運営している。ポスト「フラスコ容器入りキャンティ」時代の開明的な生産者のように、彼らもまた様々な赤ワインを造りました。その第一が1981年から始めたサンジョベーゼ・カベルネの「コンチェルト」で、1993年にサンジョベーゼ・メルロの「シエピ」が続きました。しかし、1995年に彼らはキャンティ・クラシコに重点を移して過去の名声と現代的なスタイルを併せ持つワインを造り「カステッロ・ディ・フォンテルトーリ」という生産者名をそのまま名乗るキャンティ・クラシコ・ディ・フォンテルトーリを世に問うた。このワインは当ワイナリーのシンボルとなっているが、マッツェイ家は批評家から絶賛を浴びた「シエーピ」という単一畑名ワインだけはそのまま生産し続けていました。 ワインメーカーでかつ栽培主任でもあるカルロ・フェッリーニは、サンジョベーゼとメルロをそれぞれ別に醗酵させ、フレンチオークの小樽で熟成させた後にブレンドしています。ルビーがかった深い暗紅色をし、限りないブケには、熟したプラム、ブラックカラントと樽からのロースト香が感じられます。豊かなボディをもつワインで、口の中を濃密な果実とベリー系の味わいで満たし、ビターな余韻を持つアーモンド・チョコレートのフィニッシュで締めくくる..そんなしなやかな後味が長く続く逸品です。このシエピは哲学者のような風貌を漂わせた人生の求道者を思わせ、色からして黒に近い紫を帯びたガーネット。香りはまだまだクローズ気味で奥が見えないが、カシスのリキュール、ミキ・プルーン、紅茶やドライフラワー、木の実や黒土らしき香りの片鱗をわずかに感じる。口に含むと上質なコーヒー豆やカカオの甘苦さなどを感じるとても大きな造り。そして、とてつもない可能性を秘めたワインであることがうかがえる大器晩成型。

販売店:WINEYA.COM

¥13,600 送料込
???
このジャンルのトップへ戻る