ロアリー ヴィレ・クレッセ[2009]

ロアリー ヴィレ・クレッセ[2009] 濃密な果実味としっかりした構成のワン・ランク上のマコンマコン市の北15キロメートルほどに位置するヴィレの村から数キロメートル南のクレッセまでを結ぶ、南北に連なる丘陵がヴィレ=クレッセのアペラシオン。マコネー丘陵で最も東に位置し、広さは400ヘクタールほど。他のマコン地区に較べ、より統一性があり構成のしっかりした濃密な果実味のワインが生まれることから、1999年、このヴィレ=クレッセは単独のアペラシオンに格上げされるかたちで誕生した。ヴィレとクレッセ両村のほぼ中間に位置するカンテーヌの集落にドメーヌはあり、つくりに携わるのはゴーティエ・テヴネ、あのジャン・テヴネの息子にあたる。元々は2000年に引退したアンリ・ゴヤールのドメーヌだったが、アンリは後を継ぐ親族に恵まれなかったことから古い友人であるジャンに相談、息子ゴーティエが引き継ぐこととなった。そしてドメーヌではこのヴィレ=クレッセ、1銘柄のみを生産。植えられているシャルドネーは最も古い樹で100年に達し、平均でも60年から70年。これらのぶどう樹は化学肥料などには頼らずビオロジーク——このような言葉が使われる以前からこまめな世話により丹精されてきた——で栽培されているため、収穫を終えた11月になっても黄葉はするものの落葉はしないという状態がよく見られる。手摘み——マコネーでは機械摘みが全体の9割を占める——されたぶどうは完全にクリアな果汁を得るため、プレスした後4日から5日と長めのデブルバージュを経て、イノックスのタンクでのアルコール発酵となる。このタンクだが、ドメーヌでは水平型——オリとの接触面が大きくなることから、よく見られる垂直の円筒形ではなく横長の形状——を採用している。1ヵ月ほどは温度コントロールをして摂氏15度前後で進行させ、その後は人為的な介入はしないため発酵は自然な状態で翌年の3月から4月頃まで続く——その間マロ=ラクティーク発酵が同時に進むこともしばしば——。樽はかけず、イノックスのまま数ヵ月間熟成させ出来上がるワインは、辛口の仕上がりではあるが、ある種の甘ささえ感じさせるほどの濃厚な果実味を備えたもの。しかし酸、ミネラルと全体の構成がしっかりしているため、抜きん出たヴォリューム感にもかかわらずバランスには素晴らしいものがあり、ドメーヌの力量の確かさが窺える。そのあまりに少ない生産量のため一般的な知名度は望むべくもないが、事情通に圧倒的な支持を得ているロアリィ。同じマコンの秀逸なつくり手からの新たな血も入り、以前にも増して期待を抱かせるドメーヌです。<輸入元資料より>

販売店:ワインマルシェまるやま

¥2,121 送料別
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