【ハイツ・セラー】 カベルネ・ソーヴィニヨン "ベラ・オークス・ヴィンヤード" [2006]● [国内最終ヴィンテージの銘醸]

【ハイツ・セラー】 カベルネ・ソーヴィニヨン "ベラ・オークス・ヴィンヤード" [2006]● [国内最終ヴィンテージの銘醸] 西側ラザフォード地区代表 (正規品)ハイツ・カベルネBIG3の一角がここに「終焉」を迎えます。≪慈しみの国内最終ヴィンテージ≫【Heitz Cellar】Cabernet Sauvignon "Bella Oaks Vineyard" [2006]≪各ボトルにロットナンバー入り≫● ハイツBIG3が揃うは、以降、実現不能となります。この、ベラ・オークスの為に...ハイツのワイナリー設備は、ナパ・ヴァレーのセント・ヘレナ地区に構えられ、それを囲むように三つの畑が擁されます。象徴的な「マーサズ」が位置するオークヴィル地区に対して、それに並び立つ銘醸地のラザフォード地区には、「トレイルサイド」と「ベラ・オークス」。 ▼ ラザフォード地区 (Rutherford)カリフォルニアのワイン産業を語る上で必ず名の挙がる重鎮達により、世界的名声を博すカベルネソーヴィニヨンが数多く生み出されたナパヴァレーのサブアペラシオン。後にフランシス・フォード・コッポラ氏により買収され、ルビコン・エステートへと改称されることとなるイングルヌックの創設者、グスタフ・ニーバムや彼の甥に当るジョン・ダニエル(レイル参照≫)、フランスからこの地に渡りボーリュー・ヴィンヤードを興したジョルジュ・ドゥ・ラトゥール、彼と共にボーリューの名を挙げた“偉人”、アンドレ・チェリチェフ...etc. ナパ・ヴァレーの伝説はラザフォードから始まりました。又、昨今はパーフェクト(パーカーポイント100点)にも輝くスローンや点スケアクロウを始めとする、カルトワインの代表的輩出源としてマニア達の脚光を浴びます。▼ ベラ・オークス・ヴィンヤード (Bella Oaks Vineyard)南北に長いナパ・ヴァレーには、縦に並行して二つのメインストリートが走ります。西側のR29号線には、オーパス・ワンやロバート・モンダヴィにベリンジャー等々が。東側のシルヴァラード・トレイルには、スタッグス・リープ・ワインセラーズや、'86リマッチの覇者であるクロ・デュ・ヴァルといったクラシカルな大物から、現代プレミアムの雄、シェイファーやプランプジャックなどが並びます。シルバラード・トレイル沿いに位置する「トレイルサイド」に対し、「ベラオークス」の所在は、同じラザフォード地区でも、中心部に程近い西側。7.3ha弱の狭い範囲ながらも、ベラオークスには特筆すべき偉才の固有性が秘められます。同じナパ・ヴァレーの中には、太古の侵食活動により、至る所に小さなヴァレーが残されますが、このベラ・オークスも、まさにそんなロケーション。果実に適切な成熟をもたらす陽光の照射が理にかなっているとも言われる他、豊かさも備わる上、水捌けに長けるラザフォードにおいても一際見事な土壌組成をもち、それを調査する為に訪れたUCデイヴィスの高名な教授により、「まさしくカベルネの為にある畑」とも評されています。1970年代初頭にベラオークスの所有権を得た人物が、バーニー(バーナード)とベルのローデス夫妻。(Bernard & Belle Rhodes)幾多もの関連書籍の発行を始め、葡萄栽培を通じてナパのワイン産業に多大な功績を残したバーニー・ローデス氏は、ワイン関連書物を主軸とするセント・ヘレナの図書館、「ナパ・ヴァレー・ワイン・ライブラリー・アソシエーション」の初代プレジデント職も務めます。生産者プロフィールの記述中、「ワイン鑑定家のバーナード・ローデス博士の助力も得て、ハイツ・セラーを起こし、目を見張るような輝かしい成果の数々を...」とありますが、そうです。バーナード・ローデス博士とは、ベラオークスの所有者でもある氏を指します。ハイツの輝かしい歴史を担う大きな主翼であるとご理解頂けるでしょう。界隈においても歴史の古いベラオークスですが、ローデス夫妻の所有となった後の歴史は、ハイツと共に歩みます。1973年の植替えを経て、ジョー・ハイツが手掛けたベラオークスは1976ヴィンテージを初とし、やがて訪れる世代交代後も、その良好な関係は30年を超え続けられました。2007年、長きに亘るハイツ "ベラ・オークス"の歴史に終止符が打たれます。正規エージェントより伝えられた当初の報では、「2006年がラストヴィンテージ」とのことでした。聞かされた時には、「えっ!本当に?」との感もあり、担当もまたいで幾度も確認を繰り返しましたが、「真実」と言います。国内外のオーソリティ達がこぞって認める偉大なる造り手であるだけに、日本の専門メディアでも報じられても良いようなものですが、それさえもおろか、造り手の公式サイトにも伝えられません。(2011年7月6日現在) 正規エージェントの言葉だけに、信じざるをえないか…とも思いましたが、念入りに調べた結果、2007年産がラストヴィンテージであると知りました。どうやら、長年所有を続けたローデス・ファミリーから、異なる法人組織(Booth Bella Oaks LLC)へのオーナーチェンジがあったようです。(2010年11月) 契約期間満了と新たなる所有者のヴィジョンに従い、ハイツはベラオークスの果実を失います。今後もベラ・オークスの名は生き続けます。但し、異なるキャラクターのワインとなるやもしれません。現在のところは、グロワーとしての経済活動に限られる模様であるものの、新たな所有者達の目論む先には、ウルトラプレミアムがあるようです。既に果実の大部分は、黄金のキャスティングで知られるスタグリンが手にしており、そこからのリリースが控えられます。「デヴィッド・エイブリュー+ミシェル・ロラン+トーマス・ブラウン+フレデリック・ヨハンソン」… 彼らが携わるワイン造りにおいて、ハイツ "ベラ・オークス"の性格が継承されるとは思えません。  一連の中で、最もエレガントな性格をもつハイツ・カベルネがこのベラオークス。ハイツ・ファンを魅了する特有のバニラの香りをほのかに漂わせると共に、カリフォルニア産のプラムを髣髴とさせる赤い果実のキャラクターは終始一貫してアロマチックであり、豊かな酒肉を心地よく引き立たせます。若いうちからでも「堅固」とは無縁であり、さながらシルクのように肌理の細かなタンニンは格別です。欧州の権威からもナパ・カベルネの基準と評される由縁も異存無しとご理解頂ける筈です。 ■ ハイツ・セラー (Heitz Cellar)1961年、ジョーとアリスのハイツ夫妻により設立。畑とワイナリーが形成された時代は一層と古く、それより80年程前の1880年代に遡ります。ジョー・ハイツは、UCデイヴィスにて醸造学の学位を修めた後に、当時、ナパのトップワイナリーであったボーリュー・ヴィンヤードにて、伝説の醸造家、アンドレ・チェリチェフ氏に従事し、ワイン造りの真髄を習得。後年、ワイン鑑定家のバーナード・ローデス博士の助力も得て、ハイツ・セラーを起こし、目を見張るような輝かしい成果の数々を収めるに至ります。 ベラオークス・ヴィンヤードの果実×100%より。樽熟成の際には、最初の一年をアメリカンオークで、後の二年半をリムーザン産フレンチオークの新樽で過ごします。その間、計42ヶ月。三つの単一畑は、それぞれがハイツによって序列は付けられておらず、全ては等しく、産地特性の反映を専らの目的としています。つまり、異なるファクターは、「果実」そのものの持ち味のみ。仮に価格に差があろうとも、マーサズ、ベラオークス、トレイルサイドの三つは、全く同様の醸造工程を経ています。その典型でもある、「アメリカンオークとフランス・リムーザン産オークの併用」は、世界的にも「マーサズの代名詞」として通りますが、後発組の二つにも等しき仕様が施されることから、「ハイツのスタイル」と置き換える事が出来るかもしれません。42ヶ月間に及ぶ樽熟成においては、アメリカンオークから得られたバニラやトーストの芳しい香りが、リムーザン・オークの恩恵により全体に融和され、また、味わいの深さや力強さに加え、滑らかな舌触りに素晴らしいバランスをも得られます。ところで、実際は2007ヴィンテージが最後の生産と知った折、それをインポーターへと伝えましたが、「我社の蔵出し輸入は当年号が最終。」と返されました。真実であるならば、専門店として、国内における歴史の最後を見届ける必要があると感じます。従って、然るべき数量を入荷させました。● マーサズを指して「蒐集家所蔵の“要”...」と述べましたが、こと、当該ヴィンテージのベラ・オークスに関しては、その言葉が最も相応しいものではないでしょうか。セラー内の温存としても申し分ない一品であるはずです。偉大なる歴史の最後を見届けて下さい。既に国内正規品のストックは2箱を切っています。 さらばハイツ伝統のベラ・オークス。品種構成:カベルネソーヴィニヨン100% 産地:カリフォルニア州>ナパ郡>ナパ・ヴァレー>ラザフォードA.V.A. California>Napa Valley>Rutherford タイプ:[赤] フルボディ Full 内容量:750ml Alc.14.5

販売店:カリフォルニアワインあらかると

¥11,025 送料別
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