ギィ・アミヨ ブルゴーニュ・シャルドネ[2009]

ギィ・アミヨ ブルゴーニュ・シャルドネ[2009] レヴューは過去のヴィンテージの感想をお客様がお書き下さったものです。 ビン詰め済み。 ACブルとしては秀逸な香り。心 地良い果実香とミネラルで、ちょっとした複雑 性もある。味は甘ほろ苦く、酸も適度にあって 素直に美味しい。また液体もミネラルのツヤ感 があり、ACブルと言ってバカにしてはいけない。  結構本格飲みにも対応できるのだ。 今飲んで87 ポテンシャル87+ 飲みごろ予想  今〜2020 リアルワインガイド33号熟成によって花開く、構成のしっかりしたワインたち50代後半の温厚で人当たりのよいギィと息子のティエリィがドメーヌを運営。現在、8ヘクタールとほどよい規模の広さの耕作は主にティエリィがおこなっていてドメーヌ全般の仕事も徐々にギィから移りつつある。アミヨを代表する銘柄といえば当然モンラッシェとなるが、区画はシャサーニュ側の最上部、たった0.1ヘクタールから生まれる。樹齢80年に達する超ヴィエーユ・ヴィーニュのぶどうは100パーセントの新樽で熟成され、通常2樽——2003年は1樽分だけだった——、600本ほどの生産量しかない。リリース直後はカタく、最低でも10年ほどの熟成を必要とするしっかりとした構成のグラン・クリュだが、ひとたび花開くと、たいへん華やかな香りと深みを湛え、まさにあるべきモンラッシェの姿を堪能できる。 このモンラッシェに限らず、アミヨの白は総じてカタい。酸だけが突出しているようなカタさではなく、高いアルコール度数、豊かなボディという、それぞれの構成がしっかりしているためで、それらのバランスがとれるのに時間を要するのである。そのためリリースしてすぐに愉しむこともできはするが、数年間の熟成により、当初は感じられなかったエレガントさや複雑さが十分に備わるものとなる。 上記のモンラッシェに肉薄する風味、味わいのピュリニーが、プルミエ・クリュであるレ・ドモワゼルで、アミヨの二大フラッグシップ・ワインだが、双方ともに入手は困難を極める。これらの少量ワイン——ドモワゼルでも0.3ヘクタールほどしかない——以外でも、本拠を置くシャサーニュ=モンラッシェのカイユレ——樹齢は70年以上を数える——を始めとする一連の素晴らしいプルミエ・クリュでアミヨの実力は十二分に味わえる。ワインはテロワール毎の異なりもよく備わり、シャサーニュというアペラシオンの底力といったものが感じ取れる。またシャサーニュに勝るとも劣らぬ出来の、サントーバンのアン・ルミリーのミネラル感に富んだ魅力も大きい。 他のシャサーニュ在のドメーヌに違わず、アミヨでも生産量は白、赤、ほぼ半々となっているが、その赤も白に勝るとも劣らぬ優れもので、豊かな果実味にバランスする滑らかな味わいは各アペラシオンをよく表現している。白はその人気ゆえ価格もそれなりだが、赤は白に較べると割安感のあるカリテ・プリなものとなっている。 なお、ドメーヌではラベルにアミヨ・ギィと記しているが、これは日本などと同じく、名前を姓名の順で記しているためで、ブルゴーニュの他のつくり手でもちらほら見受けられる。  アミヨの09年はぜい肉のないスタイリッシュなワインで、果実味中心ではなく、果実、ミネラル、アルコールがバランス良く配置されている。ACブルクラスは甘みがあるが(実はこれは他の生産者もそう)、村名クラス以上になると甘さは適切。もしくは控えめで、味わいバランスは良く、全休に華やかなところは一切ない。そしてアミヨ特有の美しさしさは当然健在で、その美しさに抑制の美学がよく合う。ところでここのピュリニー・1er ・レ・ドモワゼルは本当に素晴らしいワインだ。いつもどうしてこんなに美味しいのか不思議だったが、地図を改めてよく見るとなんとモンラッシエの真隣の区画ではないか。すんなり謎がとけた。ティエリー・アミヨ曰く「9の付く年のマジックの再来の年。いろんな要素が良い意味でバクハツした。成熟度が上がり、とても寛容があり、豊かで、飲み手にとってとても美味しいと思えると同時に収穫量も多く、造り手にとっても良い年。 収穫日の決定はとても重要だった」。 リアルワインガイド33号

販売店:ワインマルシェまるやま

¥2,362 送料別
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