ロバート・ヴァイル・リースリング・トラディション[2009]まじめなドイツ人 自然の恵みを瓶詰め

ロバート・ヴァイル・リースリング・トラディション[2009]まじめなドイツ人 自然の恵みを瓶詰め ロバート ヴァイル リースリング トラディションWEINGUT ROBERT WEIL RIESLING QBA TRADITION産地ドイツ/ラインガウ容量750mlタイプ白/やや甘口品種リースリング 古くはドイツ皇帝やヨーロッパの貴族にも愛された歴史をもつラインガウの名門。品質・名声ともにその歴史をしっかりと受け継いでいます。力強く、引き締った味わいと、輝くようなピュアな酸味、豊かで、自然な甘みをふくむやさしい味わいが特長です。皇帝たちが愛したワイン ロバート ヴァイル醸造所は1868年、パリのソルボンヌ大学でドイツ学教授をしていたドクター・R・ヴァイルによって、ドイツ・ラインガウ地域のキートリッヒ村に創設されました。中世以降の修道院を中心として発展したドイツワイン史の中では比較的歴史の浅い醸造所ですが、創設後ほどなく一躍名声を博しました。 ドクター ロバート ヴァイル ドイツ皇帝ヴィルヘルム||世 時のドイツ皇帝ヴィルヘルムII世(在位1888〜1918)が、ヴァイルの産した1893年ものの “グレーフェンベルガー アウスレーゼ”をこよなく愛し、ドイツ文化史のテーブルを華やかに飾ったのです。その熱愛ぶりを物語るエピソードは数多く伝えられていますが、たとえば皇帝主催の正餐会のメニューには、赤の最高峰であるシャトー ラフィットやラトゥール、ムートン等と並んで、白は必ずヴァイルの名が記され、外遊の際にさえ、もてなす側は皇帝の機嫌をそこねないよう、このワインの準備を怠らなかったといいます。また、1900年にはオーストリアのフランツ=ヨーゼフI世の宮廷が、同じくヴァイルの1893年産“グレーフェンベルガー アウスレーゼ”を一度に800本、13,000金マルク(推定で約2,400万円)という高値で買い上げた旨が記録に残されてもいます。ヴァイル伝説はこうして生まれたのです。 皇帝たちが愛したヴァイルの1893年もののラベル ラインガウに、新しい「伝説」が生まれようとしている。若き天才醸造家ヴィルヘルム ヴァイル 1988年10月、サントリーはこの名門ロバート ヴァイル醸造所の経営を引き継ぎました。その際に、サントリーがこの醸造所に注目したのは、2つの大きな理由からでした。ひとつは、もちろん皇帝にまつわる名声。そしてもうひとつの理由こそ、ヴァイル家4代目の当主ヴィルヘルム ヴァイルに他なりませんでした。幼い頃から醸造所で働き、伝統的な技を身につけると同時に、ガイゼンハイム大学では最先端の科学をも身につけたヴィルヘルム ヴァイルは1963年生まれ。サントリーでは当時弱冠25歳だったこの若き醸造家の非凡な才能と情熱、そして何よりも素晴らしいヴィジョンを全面的にバックアップする方針を固めました。こうして新生ヴァイルでは所有畑をまず18haから60haに拡張、買い足した部分は畝幅を広げて新植を順次行いました。しかも収量を大幅に制限し、例えばグレーフェンベルク畑では、ドイツの平均収量の半分以下である40hl/haにまで落として高い品質を確保することにしました。また醸造面ではジャケット式の温度コントロール装置付きステンレスタンクを採用、畑ごとの個性あふれるワインを別々に仕込むため、貴腐ワイン用の超小型タンクにはじまる各種のサイズを導入しました。さらに、一般の家族的なワイナリーでは、もし収穫に失敗すれば翌年の経営がおぼつかないとさえいわれる貴腐ワインのトロッケンベーレンアウスレーゼや高貴なアイスヴァインの収穫に、あえて毎年挑戦。一方の辛口ワインの世界では、キートリッヒ村ならではの生き生きとした酸味を十二分に引き出すワインづくりを行い始めました。そして11年、ヴィルヘルム ヴァイルによる革新の成果には目覚ましいものがありました。今やヴィルヘルム ヴァイルは世界のワイン・ジャーナリズムからドイツを代表するトップ醸造家としての名声を獲得、ロバート ヴァイル醸造所自体もドイツ最高の醸造所としての名声を確立しつつあります。特に貴腐ワインやアイスヴァインなどの高貴なワインにおける品質の高さに対しては、世界中のワイン専門家から「ヴァイルの高貴なワインはすべての等級で1ランク上と言っていいほどの品質だ。アウスレーゼはベーレンアウスレーゼと、ベーレンアウスレーゼはトロッケンベーレンアウスレーゼと見間違うほどの深みと糖度を誇っている」という讃辞が寄せられています。 ヴァイル家当主 ヴィルヘルム ヴァイル氏 貴腐葡萄 完全に貴腐化した粒のみを、何度にも分けて収穫する アイスヴァインは、厳冬の夜明け前に樹氷で氷結した葡萄を収穫して醸される 神に選ばれた土地 − グレーフェンベルク − ロバート ヴァイル醸造所にあるキートリッヒ村は、母なる大河ライン右岸から2kmほど来たに奥まった丘陵地にあり、河畔近くの銘醸村にくらべて寒冷とさえ言える微気候が最大の特徴です。高貴品種リースリングからのラインガウワインに、さらなる美しい酸味と果実の香り高さという美質をもたらしてくれる土地柄です。そのキートリッヒ村で最高の場所に位置する名葡萄畑がグレーフェンベルク畑です。ドイツ皇帝ヴィルヘルムII世が愛したのも、ヴァイルのつくったこの畑のアウスレーゼ。畑名は「伯爵の山」という意味。土壌はスレートと砂、少量の粘土が適度にまじりあい、南西向きの急斜面というロケーションとあいまって、繊細でエレガント、しかも深みある味わいを生み出します。「この畑の潜在力は、ドイツでも3本の指に入ります」−そう信じるヴィルヘルム ヴァイルの力で、いま、グレーフェンベルク畑でうまれたワインたちはかつてない高みに引き上げられようとしています。特にここで生まれる遅摘み葡萄からのワインたちは、その複雑で深みのあるニュアンスと、繊細を極めた美しい酸味との見事な調和によって、いまや世界のワインファンの垂涎の的となりつつあります。 グレーフェンベルク畑 収穫作業 ロバート ヴァイルが誇るもうひとつの名畑、アイスヴァインに真価を発揮するヴァッサーロース 畑名の語源は「湧き出る泉」からくるものですが、一般には語感の似たWasserroseつまり「睡蓮」のイメージで知られる畑です。粘土質の水もちのよい土壌から生まれるそのワインは、生き生きとした美しい酸味と、華やかで透明感のある香りを持ち味としており、まさに酸味と香りの良し悪しで評価を決するアイスヴァイン—つまり収穫をギリギリまで遅くし、厳冬の夜明け前に畑へ出て、樹上で凍結した葡萄を凍ったまま搾りとってつくる特別なワイン—をつくる際に真の実力を発揮します。 ヴァッサーロース畑 葡萄の収穫 ラインガウの2つの偉大な伝統から辛口の食前酒の世界 かつてロバート ヴァイル醸造所のワインが皇帝たちの寵愛をほとんど独り占めしていた頃、ラインガウワイン全体もまたヨーロッパ最高の白ワインとして、輝かしい名声の頂点に君臨していました。しかも、2つのまったく異なる味わいの世界においてです。そのひとつは、もちろん天の美禄ともいうべきドイツワインならではの極上の甘口ワイン。そしてもうひとつは、意外なことに力強い辛口ワインだったのです。長い熟成を経てのちに花開く、そのコクのある辛口本来の味わいは、宮廷料理に理想的パートナーとして、つねに位置づけられていたのでした。新生ヴァイルでは、19世紀には天が微笑んだ特別な年にしかできなかったという傑出した辛口ワインを現代によみがえらせるために、この分野では徹底的に最新の技術を応用、伝統の現代的再生とそのブラッシュアップのために、あらゆる試みを展開、世界のワインファンの注目を集める、見事な成果を収めています。 小さなステンレスタンクでの近代的な醸造・貯蔵 極上の甘口ワインの世界 「ラインガウの極上の甘口ワインたちは、いわば子孫への贈りものなのです。現に曾祖父がつくった1893年のアウスレーゼの奇跡のような味わいを、私は今でも楽しんでいます。私が醸したいのは、まさにそのような時を超える名酒たちなのです」−その夢を実現するためにヴィルヘルム ヴァイルは、あらゆる手間ひまを惜しみません。 瓶熟庫 キートリッヒャー グレーフェンベルク リースリング トロッケンベーレンアウスレーッゼ 畑ではこれ以上の贅沢はないというほどの人手をかけ、完璧な葡萄のみを収穫・選果。法的な基準をはるかに超える糖度と凝縮味を誇る果汁によって、宝石のような味わいを醸し出しています。ヴィルヘルム ヴァイルのこれらのワインにかける情熱の深さは、かつては2年連続さえ難しいとされていたトロッケンベーレンアススレーゼとアイスヴァインの収穫に、実に'89年から2002年まで14年連続で成功するという偉大な実績をみても明らかでしょう。10年20年はもちろん、50年100年先の子孫の代までも長く熟成した輝きを放ち続けるであろうこれらのワインは、今やラインガウのみでなく、世界のワイン界の宝になろうとしています。 キートリッヒャー ヴァッサーロース リースリング アイスヴァイン

販売店:ただワインが好きなだけ

¥2,446 送料別
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