【ルミエール】イストワール [2007]

【ルミエール】イストワール [2007] 「カベルネフランとブラッククイーンのアッサンブラージュの『イストワール』が赤では一番の自信作」小山田氏談。<試飲しました♪ 2008/12/25>2004年までは、カベルネ・フラン、メルロー、ブラッククイーンの混釀でしたが2005は、カベルネ・フランとブラッククイーン2種類のみ使用しています。小山田さん曰く「2004年は若干ですが何杯も飲み飽きしないで飲むには少し重い感じがしたので、今回は少しすっきり感を出してみました」だそうです。抜栓直後はカベルネ・フランの香りが強く、ややピーマン系の香りが立ちます。しかし、時間とともにブラッククイーンも顔を覗かせ、プルーンや白胡椒、白檀などの香りが出てきました。「この二つの品種のイメージはブラッククイーンが逆三角形。そしてカベルネフランというは正三角形を考えて貰えれば良いかと。つまりブラッククイーンは最初にドンときて、カベルネ・フランは後からの広がりがしっかりとしているのです。その特性同士を混ぜたら味わい的にもバランスの取れたモノになるだろうと考えて造りました」なるほど今の段階は確かに暴れん坊のブラッククイーンを兄貴分的なカベルネ・フランがしっかりと支えていると言う感じですね。小山田さんが狙ったように余分な脂肪分の無い美しい体躯をしたワインになっています。味わい的にも、最後までダレることなく綺麗なアフターが続きます。シャープですねぇ。確かにこのスタイルなら食事の途中飽きることなく最後まで一本飲みきってしまいそうです。ブラッククイーンとカベルネ・フランの混釀でこれほど均整の取れた個性的なワインが生まれるのですね。実に面白い♪ただ、このワインの真価はまだ先にありそうです。カベルネフランの固さが熟成により溶けて、和三盆的な甘さを表現し始めたらもっと魅力的な味わいになると思います。半年くらい寝かせてみるとしっとりとした艶っぽさがでるでしょうなぁ。●3日目・・・随分変化しています!小山田さんのねらい所はコッチでしたか・・・。全く引っかかるところのないタンニン。滑らかで円い果実味の舌触りは、ピノ・ノワールの様です。一つ上のキュヴェ「光 カベルネ・ソーヴィニヨン2006」でも感じたのですが、彼の造るワインは本当に「しなやか」。タンニンも果実味の一要素であると感じさせてくれます。デキャンタは必須でしょう。または前日抜栓位で丁度良いです。小山田さんは一口飲んで判るような個性やインパクトの強さをワインに求めていません。それ故、一見では彼のワインの本質は捉えにくいかもしれません。例えるなら聞き手の想像力をかき立てる柳家小三治師匠の落語を聞いているようです。飲み手の力量に委ねる部分がありますので、一口ごとに発見があり飲んでいて楽しいですね。<イストワール2004年 2008/8/20>これは素晴らしいワインです。これまでの日本のワインでは、ボルドーブレンドの場合どうしても違和感のあるタンニンが口の中に残り必要以上に固いイメージとなっていました。しかし、このイストワールはタンニンが非常に細やかでワイン自体を透明感あるクリーンなイメージに昇華しています。最初の一杯は、まだ若干固さを感じますが、2杯3杯と飲み続けるウチにワイン自体も開き始め、バランスの良いボルドーテイストを味わうことが出来ます。ブラッククィーンの純度の高い酸味がアフターを整え心地良いですね。この価格帯のボルドーワインと比べたとしても自信を持ってオススメできる高い品質を持っています。去年の冬にテイスティングした時にこれほどのピュアさを感じませんでしたが随分タンニンがまるくなった様です。これまでのトラディショナルな日本のボルドーテイストから一歩自然派的な柔らかさを内包したスタイル。恐らくリリース直後はもっと酸味の利いたタニックなワインだったでしょうが、4年の熟成を経てココまでナチュラルなワインになるとは・・・計算尽くだったのかな??個人的には、ブラッククィーンをMCかけて、酸の部分にファジーさを表現してもらえるともっと親しみやすいワインに仕上がると思います。2005年物はさらに自信作だそうで・・・今からリリースが楽しみです。

販売店:優心美酒SHIMURA

¥2,205 送料別
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