シャトー・デュクリュ・ボーカイユ [1996]750ml

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ [1996]750ml パーカーポイント:96ポイント(過去最高の評価)1996年のデュクリュ・ボーカイユを、夢のようにすばらしい1995年と何度もブラインドで比較試飲したが、どちらのヴィンテージが優れているのだろうか。僅差だが、1996年の方が心持ち余韻が長いし、中間部にも深みがある。また、フィニッシュのタンニンもより多い。1996年はより筋肉質な、凝縮感のある、古典的なワインとなっている。縁いっぱいまで濃いルビー/紫色をしており、圧倒されるノーズはミネラル、甘草、カシス、そして間違えようの無い鉛筆の香り(私は往々にして最高のヴィンテージにラフィット・ローとシルトを連想してしまう)を思わせる。甘い、フルボディのワインだが、信じられないほどリッチで、重さやたるんだ感じは無い。タンニンは強いが極めて熟しており、ブラックカラントの甘みや、スパイスの色合いがあるカベルネ・ソーヴィニョンらしい果実味も突出している。深遠で、内向的なデュクリュ・ボーカイユは必買品である。1996年も1995年も持っている読者諸氏なら、この2つの格別なヴィンテージの成長を追っていくのもよいだろう。予想される飲み頃:2008年〜2035年 最終試飲年月:2002年8月 ボルドー第4版より抜粋15〜16℃で抜栓、デキャンタージュする。澱を飲んでみた。これワインと言うより濃縮グレープジュース。強すぎて、きつ過ぎる。まるで赤ん坊か幼児だ。出来る限り空気を吸わせるために20〜30センチくらい離して2回目のデキャンタージュをし30分位置いてみた。が、思ったほど変わってないので続けて2回デキャンタージュをした。合計で1時間半くらい置く。その間に4回デキャンタージュした。リーデル・ソムリエ・ボルドー・グランクリュに注ぎゆっくり飲んでみた。見事な紫色、赤い花、桑の実、黒スグリ、ブラックベリー、プラム、ブラックチェリー、赤身肉、レザー、黒胡椒、鉛筆、クローブ、リコリス、杜松の実、ナツメグ、メース、スターアニス、バニラビーンズ、シーダー、腐葉土、黒い土、何と言って良いか判らない。とてつもないスケールととんでもない凝縮感・濃度、パワーだ。ボーカイユは大好きで1966〜1994まで何回飲んだか記憶が無いほどだ。しかしこの様なタイプは初めての体験だ。濃い色、鮮やかな花の香りと強烈で迸る黒系のフルーツ達に圧倒されている。余りに果実味が強烈なので肉系のニュアンスが隠れるくらいだ。そして色々なハーブ達。実に複雑なノーズだが、特にリコリス、クローブ、鉛筆(ハーブではないがミネラルかな?)が良く判る。強烈なグリップと甘いタンニンで脳が痺れそうなくらいだ。こんなに強かったら飲めないだろうと思っていた。ところがグラスに注いでから30分位してから見事に変わり出した。それも時間を追うごとに見事に花開いてくる。バニラビーンズ、シーダー、黒い土、シガー、腐葉土、茸、トリュフ、とてつもない凝縮感を持ったまま、柔らかくエレガントに広がってくる。実に見事で綺麗なアフターだ。そして最後に見事なトリュフジュースを見せてくれた。これなら96点も納得できる。こんな値段で売っている自分も阿呆かも知れないが、もう暫くしたらとんでもない値段になることだろう。飲む時は最低5時間以上前にデキャンタージュしてください。そして目一杯大きなグラスで時間を掛けてじっくりと飲んでください。最上級のボルドーが味わえます。でも本当の飲み頃は僕が70歳を過ぎた頃だろう。 H17.08.05

販売店:ウメムラ Wine Cellar

¥23,625 送料別
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